みなさん、車のメンテナンスにもスケジュールがあるのをご存知ですか？
ちょっと昔までは「定期点検」だとか「定期整備」なるものが6ヶ月、12ヶ月、24ヶ月ごとに義務付けられていました。
これは、最近の国産車が壊れにくくなったためもあってか、現在は6ヶ月点検と12ヶ月点検の実施は、自家乗用車に限り法的義務が廃止され行わなくても済むようになりました。

しかし、これはあくまで「整備工場に点検に出さなくても良い」と言うことであって、ユーザー自身による自動車の管理義務がなくなったワケではありません。
もちろん全てのクルマにおいてユーザ自身による定期点検・定期整備を含むクルマの総合的管理が義務付けられております。
ですから「ただ乗りっぱなしで壊れた」のではあまりにも無責任過ぎて話になりません。
これは特にMINIだけということでは無いですが、定期点検・整備はきちんと各自の責任のもと行いましょう。点検・整備は自分で行っても業者に委託してもかまいません。
ここでは、みにただ流のメンテナンスサイクルについて紹介します。
このメンテナンスサイクルに基づいてきちんとメンテナンスを行っていると、「止まった」とか「動かない」とかいったトラブルはグッと少なくなりますので、定期点検・整備はなるべく怠らないようにしましょう。

■日常点検 (参照ページ)

ブレーキ系統の点検

液漏れが無いか、タンクの量は適正か、ペダルの踏み応えはどうか
(参照ページ１)　(参照ページ２)　(参照ページ３)

ブレーキフルード：DOT-4規格

冷却水の点検

ラジエタークーラントが減っていたら補充

冷却水：ロングライフクーラント(LLC)50%：水50%

エンジンオイルの点検

オイルレベルゲージにて確認。エンジンオイルが減っていたら補充。

SAE粘度規格：10W-30以上
APIサービス規格：SG以上

クラッチ系統の点検

液漏れが無いか、タンクの量は適正か、ペダルの踏み応えはどうか

クラッチフルード：ブレーキフルードと同じ

バッテリー液の点検

バッテリー液の量をチェックして減っていたら補充する

バッテリー液：蒸留水

タイヤの点検

偏摩耗・損傷・亀裂などはないか、溝に小石が挟んでいたら取り除く
空気圧は適正かどうかも調べる(参照ページ)

ワイパ・ウォッシャ
の点検

ウォッシャー液が切れていないか、ワイパーブレードに亀裂などはないか

ウォッシャー液：台所用洗剤5%水溶液(クレンザー系洗剤を除く)

灯火類の点検

全ての電球類が点灯するかどうかについて調べて切れていたら交換する
(参照ページ)

■定期整備：3000km/3ヶ月

オイル交換

SAE粘度規格：10W-30以上
APIサービス規格：SG以上
(参照ページ)

オイルゲージ：MIN-MAXの間は0.5 L

ドレンボルトの締付トルク3.4 kgf

ファンベルト調整

プーリー間のたわみ13 mm
(参照ページ)

サイドブレーキ調整

15%勾配でタイヤロックまでに６〜９ノッチ
(参照ページ)

■定期整備：１万km/6ヶ月

オイルフィルター交換

オイル交換２回につき１回
(参照ページ)

ブレーキパッド点検

点検時必要であれば交換
(参照ページ)

最小摩耗限度3.0 mm

ブレーキシュー点検

点検時必要であれば交換
(参照ページ)

最小摩耗限度3.0 mm

グリースアップ

使用グリス：リチウム系またはモリブデン系のシャシグリース
(参照ページ)

デスビのメンテ

デスビの駆動系の潤滑
ロータ・デスビキャップ・ポイント等を点検・交換
(参照ページ)

コンタクトブレーカーポイントのギャップ：0.35〜0.40 mm

点火進角の調整

タイミングライトを使って点火進角を調整する

キャブのメンテ

キャブレターの点検・クリーニング・調整
ダンパーオイルの確認
(参照ページ１)　(参照ページ２)

ダンパーオイル：ATF、PSF、エンジンオイル

■定期整備：２万km/12ヶ月

エアクリ交換

エアクリーナーを交換
(参照ページ)

タペット調整

バルブクリアランスを点検・調整
(参照ページ)

バルブクリアランス：0.30〜0.35 mm

各種ガタの点検

操舵装置・緩衝装置などの各種ガタの点検を行う
(参照ページ)

■定期整備：４万km/24ヶ月

車検整備
24ヶ月点検(義務)

道路交通法・車両運送法に定められた保安基準に基づき24ヶ月点検を行う
(参照ページ)

冷却系クーラント
の全交換

冷却水を全て交換する
(参照ページ)

冷却水：ロングライフクーラント(LLC)50%：水50%

ブレーキフルード
の全交換

ブレーキフルードを全て交換する
(参照ページ)

ブレーキフルード：DOT-4規格