バルブクリアランスの調整
(コイツの調整でパワーアップとなるか??)

バルブクリアランスの調整…う〜む…
コレって素人には難しい(僕も最近まで知らなかった:笑)と思われますが、簡単に言ってしまえば、エンジンの燃焼室内にあるインテーク&エキゾーストバルブを正確に開閉させるエンジンの性能に大きく関与する重要な項目です。
4年に一回くらいは調整を行うとよいでしょう(なんのこっちゃ?)


MINIのエンジンはOHV方式のエンジンが搭載されておりまして、左図のような構造をしています。このエンジンではシリンダブロック内にあるカムシャフトのタマゴ型のカム山がプッシュロッドを上に押し上げ、ロッカーアームがシーソーの要領でバルブを下に押し下げる…といったバルブ開閉機構をしています。
ここで、バルブクリアランスとは何か??
プッシュロッドはエンジンの運転時には、熱で膨張して長くなり、エンジンが冷えると当然ながら収縮して短くなります。そこでロッカーアームのクリアランス(遊び)が必要になってくるワケです。このロッカーアームの遊び」を「バルブクリアランス」といいます。

では、このクリアランスが適正でないとどうなるか??
クリアランスが小さいとバルブを閉じるタイミングが遅れ、小さすぎるとバルブが完全に閉じなくなります。また、クリアランスが大きいと、今度はバルブを開くタイミングが遅れ、大きすぎるとバルブが完全に開かなくなります。
ここまで言ってしまえば、この「バルブクリアランス」って馬鹿にはできないでしょ??

 

<バルブクリアランスの適正値>
エンジン形式
バルブクリアランス
99H(1982年以降キャブ式)
0.30〜0.35mm
99A(1988年以降キャブ式)
0.28〜0.33mm
12A(Cooper1990〜92年)
0.33〜0.38mm
12A(Vin.No.049349以降)
0.27〜0.33mm
その他のエンジン
0.30mm

 

 

<作業録(1/2)>

まず、ボンネットを開け
ロッカーカバーを確認する。

邪魔になる補機類・ホース等を取り除く
今回は冷却水をヒーターユニットに導入するホースだけを外した。

そんでもってロッカーカバーの取付ボルトを2箇所外す
緑色の部分のボルトを2箇所外す。