ファンベルトの交換
(Exchanging Fan-Belt)

 ファンベルトが緩んでくると、キュルキュルとベルトが鳴くようになります。特に夏場は、エアコンをフル稼動させて、エアコンガスのコンプレッサーをガンガン回しますから、ファンベルトが悲鳴をあげるのは仕方のないことです。
ベルトが鳴くようになると、当然ながらベルトの張り具合を調整することになるのですが、何度も調整を重ねていくウチにベルトも次第に伸びきってしまい、最終的には切れてしまいます。

ベルトが割れてきたら早めに交換する

ささくれ状になって切れてしまったベルト

とりあえず、左の図を見て下さい。
エアコンが装備されているMINIにおいては、図のように、2本のファンベルトから構成されています。 エアコン非装備車については、ファンベルトは1本です。

んでもって、これらのファンベルトは発電機である「オルターネータ」や、冷却系統の「ウォーターポンプ」、並びにエアコンの「コンプレッサー」を駆動させています。よって、ファンベルトが切れてしまうと、これらの駆動系が使い物にならなくなっちゃうので、基本的に車が動かなくなります。
ファンベルトと言えど、所詮、ゴム製品ですから、特に夏場では熱で痛み易く、切れやすい環境になります。また、冬場の高山地帯などの寒暖差が激しい地域においては、熱膨縮などで、ベルトに亀裂が入り易い状況にもあります。
基本的にファンベルトの交換は、ベルトが完全に伸びきってしまった場合や、ベルトに割れ目切れ目が目立つようになってくると、その交換サインだと解釈して頂いて結構です。もし、そういう症状が現れたら出来るだけ急いで交換したいものですね。

■用意するもの■

各種ファンベルト(三ツ星製・国産品)

長いのは「MPMF-1360」
短いのは「MPMF-1230」
の量産市販品を利用 (※エアコン装備車両)

オートバックスとかの大型量販店等で
各900円前後で売られている。

■作業録(1/3)■

ボンネットを開けてグリルを外す
実際開けてみて、ファンベルト付近の仕組みを良く理解した上で作業しよう

(重要!)
運転直後など冷却水が温まっている間は、ヤケドの原因になりまるので、絶対に作業しないで下さい。
また、作業中の軍手・首掛けタオルの使用は厳禁です。

交換するベルトをカッター等で切断する
こっちの方が手っ取り早い

取り出した古いファンベルト
ささくれまくってかなり痛んでいる

まだまだ続きがあるよ!