ヒューズ切れとその交換

「最近やたらヒューズが飛ぶ…
         でもヒューズ替えりゃ2〜3日は耐えるからまあいいや!」
なんて安易に考えると車両火災の原因を見落とす事になるんですね〜
ヒューズなんてもんは突然プツンと切れるよりもジワジワと溶けるように切れるのが最もオソロしい場合が多いようです。
だって、どっかでコードが溶けてアースと癒着してる場合が、このパターンですからね!
半年に1回くらいヒューズが飛ぶのはまだ許せますが、月2回以上のペースで飛ぶような状態では考えものです。

一概にヒューズと言えどもいろんな形のものがあります。
左の写真でいえば、右側が「平型ヒューズ」と呼ばれるもので、現行のMINIや一般国産車なんかはこのタイプのヒューズが多用されています。
右側のヒューズは「管ヒューズ」と呼ばれており、どちらかと言うと旧型車で繁用されています。

 

ヒューズボックスを探そう!
旧式のキャブレタータイプのMINIの場合、ヒューズボックスはエンジンルームの左奥に位置し、周辺にラインヒューズが2〜3存在するような形式をとっています。
新式のインジェクションタイプのMINI(右ハンドル車)では、一般的な国産車同様、運転席(室内)の前方右下に平型集中ヒューズボックスが取り付けられるようになりました。

管ヒューズの異常な切れ方
大容量(20A以上)の管ヒューズになると、ガラス管の中のプレートが焼き切れる以前にガラス管の両端のハンダ付け部分が熱で溶けてしまうケースもあります。(左側)

ヒューズ切れの原因を追求する
ヒューズ切れの作用機序は、ヒューズに過電流が流れ、ヒューズの設定値以上の電流が流れるとプチン!とイッちゃうワケです。
そうなると、なぜ過電流が流れたか?
ってな事になるのです。

原因としては、
●ヒューズに接続されている電装品の異常
●途中経路のコードの短絡
●電装品の取り付け部分からのショート
の3つが主な原因であることが多いです。

左の写真では、緑色の○の部分のコードがむき出しになっており、この部分がアース(金属部分)に接触し、配線ショートを起した原因になっていました。

ヒューズが何度も切れるような状態が続き、さらに危険な状態になると、左の写真のように、ヒューズボックスが溶けてしまう事があります。
このような状態になってくると、ヒューズボックスが溶けてしまうくらいですから、もちろん配線コードのビニール部分も溶けている可能性があり、いつ車両火災が発生してもおかしくないような超ヤバい状態も想定されるワケです。

 

年式別ヒューズボックスの構成図

ここではMINIにおける年式別のヒューズボックスの構成図です。画像サイズが大きいので、あまりオススメできませんが、見たい人だけ見て下さい。
ヒューズ切れの原因追求にお役立ていただけるなら幸いです。(笑)

●Mk-I等の初期タイプ(〜1976)

●Mk-II等のキャブレタータイプ(〜1991)

●インジェクションタイプ前期型(〜1995)

●インジェクションタイプ中期型(〜1996)資料なし m(_ _)m

●インジェクションタイプ後期型(1997〜)資料なし m(_ _)m

1996年以降の資料がありません。誰か提供してくださいm(_ _)m

 

 

おしまい…
しかし、
「配線ショートを起こしやすい場所」
の項目も参考までに一緒に見ておいて下さいね!