ミッションシステムは、「エンジンからクラッチを伝わって来た回転力をどのくらいのトルク&速さでタイヤに動力を伝えるか?」というものを決定するものです。 シフトチェンジを「1速」に入れればタイヤの回転は遅いが力は強く、「5速」に入れれば回転は速いが力が弱い…こんな常識的なシフトチェンジを行うところです。 上の写真はFF車のギアボックスの中身ですが、見ての通り歯車の固まりで、シフトチェンジをするとこの中のギアがガチャガチャと動くわけです。 中のギアをとってしまうとなんにも残らずタダの箱(ミッションケース)が残るだけです。
ミッションシステムで作り出した回転動力を今度はタイヤに伝えます。 ここでFF車とFR車に違いが出て来ます。 FF車はエンジン、駆動輪ともに前方にある車種で、FR車はエンジンは前方で駆動輪が後方にあるタイプの車種です。 FF車では、ミッションが横置きの配置で左右から出ているハウジングから直接タイヤに動力を伝えています。 一方、FR車では、一旦後方に動力を伝えないといけないので、ミッションは縦置きになっており、デフギアを介して動力をタイヤに伝えます。 これで初めてクルマが動き出すワケです。 おしまい・・