エンジンにおける燃焼過程を見てみると、ピストンヘッドが上昇して混合気を圧縮し、最も圧縮されたところ(上死点)においてプラグが点火し、それに伴ってガソリンが爆発して、その爆圧がピストンヘッドを押し下げる…
そういうピストンサイクルの話は聞いた事があるヒトもいるのでは?
…ということは、燃焼室は常に気密性が保たれてなければならず、ヘッドガスケットなんがが吹けてしまうと、混合気や爆圧にロスが生じ、エンジンの性能自体低下してしまうということになります。
しかもエンジンを長年使用していると、当然ながらカーボン(燃焼すす)がこびりついて約1mmくらいものカーボン層を形成します。そんでもってカーボンで燃焼室が埋め尽くされた結果、当然その分だけ排気量までもが事実上低下することにもなります。
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カーボンの付着したシリンダヘッド
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カーボンの付着したシリンダブロック
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そ〜ゆ〜ことなんで、まる一日つぶしてみて
10年に一回くらいはエンジン開けて手入れしてみるのもいかがです?
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<準備するもの>
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ヘッドガスケット交換に伴う
最低限必要なガスケット類
ヘッドガスケット、エキゾーストマニホールドポートガスケット、ロッカーカバーガスケット、アッパーホース(サーモスタット)ガスケットの全部で4種類。
分解整備前に必ず全部揃えておく事!
ガスケット4種類で大体¥6,000くらい
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<作業前のちょっち予備知識>
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■今回分解する主な部品
シリンダヘッドまで外してしまえば、
その後は極楽がまってます。(うひ…)
今回の目的はヘッドガスケットの交換&燃焼室のお掃除です。今日も一日頑張りましょう!
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■作業前の予備知識
MINIの場合、エンジンの型式は「オーバーヘッドバルブ(OHV)方式」と呼ばれる構造をとっています。
この方式のエンジンは、左図のようにカムシャフトはシリンダブロック内にあり、そこからプッシュロッド→ロッカーアーム経由でバルブを開くしくみになっています。
それに比べ、カムシャフトがロッカーアームの真横にあるようなDOHCエンジンなんかに比べたら、非常に扱いやすい構造をとっています。
ここで、何故カムシャフトかっていうと、コイツは点火タイミングやバルブの開閉タイミングを全て司っている為、調節が非常に難しいんだね…
…ちゅうことは、MINIの場合、カムシャフトをさわらんで良い分、HONDA
CIVICなんかに比べりゃ、ヘッドガスケットの交換くらいは朝飯前ってことだね!(笑)
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作業全行程 約6〜9時間
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