クルマに詳しくなろう!

僕がクルマについて詳しくなるまで、どういった勉強しているか御存じですか??
みなさんと同じように常にクルマに関するいろんな本を読んで勉強しています。そのジャンルはMINI専門の書籍だけでなく、国産車用など他車種の書籍などももちろん含まれます。

左の写真に載っている多くの本は、現在僕が良く参考にしている本で、これらの本に書いてある知識の多くがこのサイトで反映されています。
しかし、これはあくまでも基礎知識♪
この知識をもとに、実際に自分でメンテしたり修理出来るようにならないと、何の意味もありません。
それじゃ、実際に自分で作業出来るようになるまでには、どうしたら良いのか・・

本は2D(平面)で解説されていますが、その情報を元に取扱うクルマは3D(立体)です。例えば右の写真にあるエアフィルターボックスの裏側ってどうなっているか解ります?
実際に取り外した事があるヒト以外は、見た事ないので解らない筈ですし、インジェクションモデルの方は程遠い存在でしょう。
コレが本解説・サイトなどによる解説の弱点であり、また落とし穴でもあります。
そう言うワケで、知識を得ても実際に作業してみるまでは習得していない事になります。

メンテ本などの解説本を見る時には、左の写真のように、実際にクルマの前に立って、本を片手に自分の目で確かめながら、解説書を読んでみるとより解りやすいです。
また、パーツの名前とかについては、構造や仕組みさえ理解しておけば、全部覚えなくても良いです。僕も詳しく知りません(笑)
所詮、名前というものは、会話や文章においての道具なので、実際に文章に書いたり電話で話す時くらいしか使用しません。

パーツの名前はメーカーやメカニックなんかでも呼び方が違う場合もあるので、ワザワザ時間を切裂いてまで覚えるだけ時間の無駄です。パーツの名前なんかはイジっているウチに、必ずその件についてヒトと会話したり質問したりで勝手に覚えていきます。

 「ほら・・ハンドルの下側のシャフトの両端からタイヤにつながってるジョイントがあるでしょ?」
 「ん??あ・・タイロッドエンドね♪」
 
「そうそう・・それ!! そんな名前だったね!!」

しかし・・コレは構造だけはちゃんと理解している者同士の会話で、構造や仕組みさえも全く知らない方と詳しい方が会話をすると、こういう事になります。

 「ハンドルにガタがあるみたいだけど、どうするの・・?」
 
「タイロッドエンドをチェックすると良いよ・・」
 
「タイロッドエンドってどこ??」
 
「ステアリングラックの両端にあるよ!」
 
「ステアリングラックってなあに??」
 
「・・・・わかった・・今からそっちに行くよ」

 先述で述べた通り、部品名称は全て覚える必要はないですし、知らないからといって恥ずかしい事は全くありません。本職のメカニックでさえも全てのパーツについて「聞いた事ある」くらいのレベルで、500点以上のパーツ名をスラスラ言えるヒトって少ないです。
しかし、最低でも構造やしくみだけは覚えましょう♪

ただ、パーツの名前を知っていると「詳しいヒトと気安く会話できるので便利」なのは確かなので、それくらいの感覚で良いと思います。

僕の場合、実際に正確なパーツの名称が必要な時と言えば、パーツを注文する時くらいで、注文する時には、きちんとパーツカタログを見て正確な名称を覚えてから注文します。
つまり、手っ取り早くクルマをイジレルようになるまでには、実際にクルマをいじってみる事が最短距離です。

何度もボンネットを開けてください。何度もジャッキアップしてみてください。
それが経験になります。それがホームメカニックへの再短距離です。

 作業中に困った事や解らない事が発生したら、躊躇せず作業を中断してください。
それから部屋に戻って解説本読んで調べたり、詳しいヒトに電話したり、ネット繋げてQ&Aに書込んでみたりして問題が解決したら作業を再開して下さい。

実際の知識を習得する為には、なんせ、ヒトを簡単に殺せちゃう機械を取扱う為の知識なんですから、クルマをイジル時は他人に迷惑をかけない知識が最も重要だと思います。
手っ取り早い方法は、慣れた方と一緒に作業する事が全く無駄が無くベストです。

そういう環境に無い方は、解説書などの注意事項を必ず守ることが大事です。
特にブレーキなどの制動装置などは作業内容を間違えたら、
殺人マシンに変貌する事を常に念頭に入れておいて、慎重に作業してください。
経験を重ねるウチに、注意事項の理由が必ず分かってきます。
解らない事や納得出来ない事は、必ず詳しいヒトに聞いて下さい。

良く解説書などに「ブレーキなどの重要保安部品はシロウトは触っちゃいけない」とありますが、確かにその通りです。しかし、どんなプロメカニックでも最初はシロウトです。
通常のメカニックは、工場に師匠がおり、その師匠から直接レクチャーを受けて成長しています。そういった意味でも、ある程度作業慣れるまでは、慣れたヒトの元で作業する事をオススメします。

安全な作業、安全な整備を行う為の知識を身につける為には、このサイトや市販の多くの解説書だけの情報では全く不十分です。
この問題を解決するには、身近な環境に自分の師匠をたくさん作って下さい。
そして、自分のクルマを何度も見つめてください。何度もイジってください。

まず、経験あるのみです。御健闘をお祈りいたします。

おしまい